2014年12月21日日曜日

2014年に聴いた音楽について

「年間ベスト・アルバム!」ってよくあるんで自分もやってみたいなと。

2014年に出たCDとかLPとかDL音源から、個人的に心に残ったものを挙げます。結構たくさん聴いたんで、いまパッと思いつくものを先着で10枚挙げる。

「これいいねー!」っていうのがあってtwitterとかfacebookで連絡頂けたらうれしいです(笑)























CIBO MATTO/Hotel Valentine

年間ベスト1を挙げるならば、これ。1番聴いたと思う。サマソニのソニックステージでも目撃出来て感激しました。

従来からの基盤であったヒップホップテイストはさらにアブストラクトに、ときにダビーに聴かせる。The  Go! Teamが好きな人にもおすすめ。かな?

「10th Floor Ghost Girl」がめちゃくちゃかっこいい。奥行きのあるサウンドとは、まさにこういうのをいうのだろう・・・!

YouTubeでフルで上がっているが・・・これは試聴ということで、ぜひぜひ盤で聴きましょう。ボトムが全っ然違いまっせ。




















Band À Part ‎/Maravillas De La Ciencia[CD]


最近知った。スペインのバンアパ。原さんいない方。
いわゆるインディポップという括りなんだろうけど、聴かせるコードワーク満載のフレンチポップとか疾走感あるポストパンク寄りのギターポップナンバーが好きならおススメ。カジ君の「LOLIPOP」とか近いかも。

ネオアコからエレポップな展開が最高。飽きねえ・・・。
























でんぱ組inc./サクラあっぱれーしょん (初回限定 藤咲彩音盤) [7inch]


西東京のハードコア・シーンが生んだ鬼才・玉屋2060%(wiennersのvo.&G.担当)作曲による、オリエンタルテイスト溢れるファンキーな4つ打ちナンバー。

これはかなりハマりました。「こんなに良いメロディが2014年の今、まだ生まれるのか!」と。好き過ぎてCD盤に加え、アナログ7インチのピンキー!こと

藤咲彩音盤も購入。ピンキー!盤にはPandaBoy作の80'sなシンセポップな名曲「P and A」が収録されており、Tommy February(懐かしい)を思い出しました。



















For Tracy Hyde/In Fear Of Love[CD-R]

都内を中心に活動する5人組。

M3(同人音楽即売イベント)にて、確かご本人のブースでメンバーさんから直で頂いた。「ぼく、Cuicksっていうユニットを一人でやっておりまして・・」と自己紹介したら「あ、ノハラさんですか!」と言われ、びびる。なんて探究心だ・・・。

10年くらい前に、くるり×CoccoがやってたSINGER SONGERを、ドリームポップ+シンセウェイヴで再製したような、4曲入りのみずみずしいポップソング集。ミニマルながら思わず口ずさみたくなるチルウェイヴなインスト「さらばアトランティス鉄道」も最高。

























the HIATUS/Keeper Of The Flame[CD]

発売日に購入。めちゃくちゃ期待してたアルバム。

1stで見え隠れしていたエルレの残り香は微塵も感じさせない。ポストロック、エレクトロニカ、シューゲイザーといった要素を取り入れていながら「ただの自己満」みたいな感じは全くなく、何の違和感もなくやってのけるというところ、細美武士とバンドメンバーのカリスマ性というのかな、天才集団だなぁと感じる。あくまで歌メロはポップだし。ほんとカッコいいなと思う。


















Vibragun/Vibragun[CD]

シアトルのロックバンドの1st。マイブラのlovelessよりかはIsn't Anythingとか、ジザメリ寄りな、割と(?)輪郭のあるほうなシューゲイザー。スマパンとかニルヴァーナのノリで聴ける感じなので、それらが好きな人でもいけるかも。Ringo Deathstarrが好きな人はぜひぜひ!!
























Koji Nakamura/Materpeace[DL]

ex-SUPERCARのナカコーこと中村弘二のソロ作。

iTunes Music Storeにて購入。「Mastered for iTunes」と謳われちゃうと、「DL購入も良いなあ」なんて思ってしまう。

nyantoraやiLLやLAMAも聴いてきたが、ここへきて原点回帰?な、「その後のスーパーカー」を感じさせる歌モノ作・・・とはいえ、単なる歌モノ邦楽ギターロックなベタな内容ではなく、アンビエントやノイズ、ドローンとマッシュアップさせることにより、ナカコーの実験者精神が爆発した傑作。

くるりの新作にもいえるが、長年トップを走る続ける異端児は、職人であり研究者でもあるのだと実感。
























Sky Ferreira/Night Time My Time [CD]


これは日本限定の編集盤?2枚のep盤がコンパイルされてるものを購入。チボマット同様、スカイフェレイラもサマソニでビール飲みつつライヴ鑑賞。不機嫌そうな感じで、トガっててよかったw

Computer Magicのエレポップな感じをゴリっとさせたようなサウンドで、メロディ自体はポップで聴きやすいかと。曲そんな知らなくてもライヴで楽しめる感じ。
























The Raveonettes/Pe'ahi

レヴォネッツの・・・タイトルよめねえ・・・なんだったっけ(笑)

これもシューゲイザー系に括られるのかもしれないけれど、さきほどのVibragunは「ディストーション寄りのファズ」ならば、こちらはもろに「ファズ」で、そこにTemplesとかMGMTみたいな、サイケで甘い「静」の展開がハッキリとでてくる。凄く好き。
















早稲田大学 作曲研究会/Sounds from Thai​-​Wan[DL]


これもFor Tracy Hyde同様、M3の会場で買う・・・つもりがまさかの売り切れ(笑)で、後日bandcampでDL購入。

実際に台湾へ赴き、屋台やタクシーの車内などでフィールドレコーディングした音源を使用し、ダブステップやドラムンベースに落とし込むという内容。

まさに、「実験音楽」を地で行くサークル・・・どんな経緯があったのか(笑)・・・かなり面白い出会いでした。






ま、まだまだたくさん良いなって思うのはたくさんあったけど、ひとまずベストオブ2014 TOP10ということで。

2014年8月25日月曜日

JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014 TOKYO のタイムテーブルが解禁されたことについて

JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014 TOKYO のタイムテーブルが解禁されました。



ボクのユニット
Cuicks[http://cuicks.tumblr.com/

は、ELECTRO STAGEのトップバッターで12:55からとなります。


サポートメンバーとして、西野卓見[Syn.Sampler,Theremin]氏(枯レタ井戸ノ底 support dr.、ミグミグげきじょう dr.)を迎えた2人編成でのステージとなります。

長丁場につき、17:00までは再入場可能となるようです。

是非とも遊びにいらしてください!

[JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014・チケットinfo.]

大阪公演:9/7(日)梅田ZEELA
http://t.co/en9P3F85Xi

東京公演:9/27(土)吉祥寺SEATA
http://t.co/uCgojnvZAa

INFO
http://t.co/XgZD1MVhnL

Endless Summer 2nd Album "A Clockwork Summer"に参加したことについて

都内を中心に活動する3人組電子音楽ユニットEndless Summerのニューアルバム
"A Clockwork Summer"が本日2014/8/25に配信リリースされました。



全曲フルでご試聴可能です。
DL購入に関しましては投げ銭制(0円でもOKなのかな・・・?)となっています。

ぜひ、聴いてみてください!


https://endlesssummer.bandcamp.com/album/a-clockwork-summer


このグループは基本的にはインスト曲を発表してきましたが、今回はゲストボーカルを迎えた歌モノのトラックを差し込むという内容になっております。

そのなかの4曲目のDazzling Summerという曲で、

わたくしノハラが歌と作詞で参加しております。

https://endlesssummer.bandcamp.com/track/dazzling-summer-feat-cuicks

初フィーチャリング!!

以下、歌詞です。


"Dazzling Summer"

music : harry_star    words : Yuki Nohara(Cuicks)


intermitting and early reflection
surging crowds and sounds

no more memory rottin' away
but it seems to be so

twilight came with gloomy mood. I wondered.
though today is melting down and swerving sharply.

we've somehow hung around
with drowsy,blink of eyes and blurry hope  

the feeling of resignation,wave of caution
such a confusion puzzles me 

we've somehow hung around
with drowsy,blink of eyes and blurry hope  

the feeling of resignation,
”dazzling summer”
maybe I heard from around frontal lobe


次第にビーチラインが遠のく
なぜ家路を急ぐ

揺らいだサイレンがフワッと
光をぐしゃっと凌ぐ



蜃気楼と幻影が混ざり合ってる 混ざり合ってパレットを汚す

ウィッシュリストでうずくまった銀のピアスは  忘れ去った事にしようか

蜃気楼と幻影が混ざり合ってる 混ざり合ってパレットを汚す

[不安の砕けた先にあるのが、夢]で合ってる?夢で合ってる?


はしゃぎ出す滑車




[Japanese lyric]

停滞、初期反射
押し寄せる人波と音

腐りゆく思い出なんてたくさんなんだけど、そうはいかないみたい

日没に憂鬱な感じが付いてくる おかしいなって思ったんだ
それでも、今日は溶けてなくなって、鋭くうねる

僕らはほっつき歩いてきた
眠気と瞬きとボヤけた希望と一緒に

諦めとかヤバいなっていう感じ
そういうものに混乱させられてしまう

僕らはほっつき歩いてきた
眠気と瞬きとボヤけた希望と一緒に


”dazzling summer”って、前頭葉のあたりから聞えた気がした



2014年8月2日土曜日

JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014 TOKYO 全ラインナップ公開と、音楽活動について

わたくしの音楽ユニットCuicksが出演する、9/27(土)に吉祥寺SEATAにて開催されますJAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014 TOKYOの詳細情報が公開されました。

今回はサポートメンバーを迎えた2人編成にて出演致します。

主催のLemon's Chairさんのブログにて会場の様子や主要アーティストのYouTubeへのリンクが貼られております。
http://white.ap.teacup.com/lemonschair/1847.html

本フェスティバルは2ステージ制で、Cuicksは[ELECTRO STAGE]のオープニングアクトを務めさせていただきます。

以下、ラインナップです

【SHOEGAZER STAGE】
Lemon's Chair (OSAKA)
cruyff in the bedroom
cigarette in your bed
死んだ僕の彼女
PLASTIC GIRL IN CLOSET(MORIOKA)
The Florist
溶けない名前 (NAGOYA)
(O.A)adgreen
(O.A)ソルトマニトオト

【ELECTRO STAGE】
shelling
[.que]
fraqsea
chihei hatakeyama
takahiro kido
タカノタイチ(ex KING BROTHERS)
(O.A)Cuicks         ←←←

【special guest #1】ZEPPET STORE

【special guest #2】Kαin

【Lounge Floor DJ】
manabu(ELECTRIC-FUZZ!!)
ONO(disk union)
ume-rock(Sunday Monday)
BA(kyoto shoegazer)
mitsuo yoshikawa (The Sodom Project)
ゴンザレス(daphne.)
hitch(EGURI)
Aoki(my bloody valentine NIGHT)
AKI(INCENSE)
chicchi(Lazy Perfection/bluestars NIGHT)

【FOOD】
ご飯屋町蔵
XTC食堂

【SHOP】
more records
フローシーキャンドル

*入場者限定で、
・[JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL X きいろれこーず]コンピレーション音源
(Cuicks[warp to the next door]
https://www.youtube.com/watch?v=heLPMNMeXXg
収録!!)、

・Ricco Labelレーベルサンプラー音源をプレゼント!

吉祥寺 CLUB SEATA
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-3 吉祥寺パーキングプラザB1F
TEL : 0422-29-0061 MAIL :info@seata.jp

シューゲイザーやエレクトロニカをはじめ、ニューウェイヴ、オルタナティヴロック、ポストロック、ギターポップ等といった音が交錯する、濃密な一日となるでしょう。

チケットのご予約は現在e+にて承っております。
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002133944P0030001

自分自身もフライヤー配布など、尽力したいと考えております。
ぜひぜひ、ご来場ください!!!




クライフインザベッドルーム、レモンズチェアー、死んだ僕の彼女、Shelling、KING BROTHERSはマイCDラックに入ってるし、ゼペットストアは中学の時にテレビ番組のHEY HEY HEYでダウンタウンとの絡みを観てる。

そのような方々と共演できる日が来るとは・・・人生どーなるかわからんね。




Cuicks(クイックス。念のため)っていうのは10年前に4人組の純粋なバンドとして千葉(当時住んでた)で結成し、途中で活動しなくなっちゃった期間がありつつも、最終的にコンピューターによる打ち込み(ドラムや鍵盤の音をプログラミングで作ること)や多重録音で曲を作ることを独学でなんとか習得し、今に至るまで細々と音楽を作り続けてきた。

曲を公開しても特に大きなリアクションがあるわけではなかった。


地元のライヴハウスでライヴをやっても、シーケンサーとして使用してたニンテンドーDSくらいにしか着目されず、音楽的な面では向き合ってもらえることが殆どなく、正直言って張り合いがなかった。そのため、ここ1年くらいは一切ライヴ活動をする意味がわからなくなっていた。


「自分がやっている音楽はイマイチなんだろうか?」
「バンド形態でなければロックとは認識されないのだろうか?」
「変化しようとすること=キワモノなんだろうか・・・?」

決して地元で町興し的な活動をしている方々をどうのこうの言うという意味ではないです。

今思うと、発信する場所を自分自身が理解してなかったのかもしれない。

でも、続けてよかった。辞めないでよかった。


なにも、メディアに出たり大きいコンテストで優勝するばかりが成功ではないじゃないか。
そもそも、成功なんてのも人それぞれの捉え方次第なんだ。そう考えるようになった。



10年前の19歳の時の自分に、「バンド形態とか、ロックとかデビューとか、そういうのに拘るなよ。学校出て会社勤めしてても、好きな音楽を国境・時代・ジャンル関係なくとことん吸収して、どんだけマイペースでも作品を作り続けてればでかいとこで演奏する機会が巡ってくるよ!」と言いたい。


いいじゃないか。自分の納得のゆく内容の曲を、納得のゆくタイミングで発信する。最近では海外の人にもリアクションをもらえるようになった。

「世界レベルで考えりゃー、日本なんざいっこの村みたいなもんだ」

・・・・・大口叩くようだが・・・

いやいや、そのくらいの気持ちで、どーんといこう。
振り切っていこうじゃん!!!

Cuicks
ノハラユーキ(vox,Guitar,Computers)

2014年7月5日土曜日

Cuicksライヴ出演情報について

【ライヴ情報】
わたくしの音楽ユニット・Cuicks、9/27(土)に吉祥寺SEATAにて開催されるLemon's Chair主催「JAPAN SHOEGAZER FESTIVAL2014 TOKYO」のオープニングアクトを務めさせていただくことになりました。

本フェスティバルは2ステージ制で、Cuicksは[electro stage]の出演となります。

東京・大阪の、シューゲイザー、ポストロック、ニューウェイヴ、エレクトロニカ等に特化した祭典です。全出演者は来週に発表されるようです。
ちなみに、東京公演のみのゲスト枠として、過去にCOCOBATやピロカルピンといったアーティストが出演しています。今回も錚々たるラインナップが期待できそうです。
ぜひぜひ、遊びにいらしてください。

ノハラユーキ

2014年6月30日月曜日

きいろれこーず V.A「FOREVER SHOEGAZE」に参加したことについて

このたび、ぼくのソロ名義であるCuicks(歌+ギター+プログラミングによる一人バンド)が「きいろれこーず」というネットレーベルの、ダウンロードフリーのコンピレーション「FOREVER SHOEGAZE」に新曲の「warp to the next door」という曲で参加させていただきました。

この企画アルバムは、国内外15組が参加しております。

V.A/FOREVER SHOEGAZE
http://kiirorecords.bandcamp.com/album/forever-shoegaze

ぜひ、15曲まるごとDLしてください。

[追記]

どうやら好評頂けてるようで現在、DL規制中(ありがたや・・・)につき、システムの関係上、ダウンロードをクリックしようとすると「BUY NOW 700yen」と表示されますが、

ページ下部「フリーダウンロードできない場合は以下のリンクよりダウンロードしてください

DOWNLOAD (MIRROR)」
下段の予備URLより同内容のzipファイルがフリーダウンロード可能となっております。



・・・・・


そこで、「warp to the next door」の音づくりについて解説させていただきます(こんなの読む人いるのかな・・・汗)。




今回のコンピレーションの話を聞きつけたとき、おそらく、マイブラのlovelessをなぞりまくった曲とか(といえど、オマージュ的なのは大好きです)、ひたすらフィードバックノイズ垂れ流しみたいなタイプの曲で臨むと意外と存在感無い感じになってしまうだろう。最悪、5秒くらい再生したら即刻ストップされてしまうような事になりかねないかも。。。と考えました。

どうせやるなら、自分の納得のゆくような濃ゆいものをつくろう!と考えました。


もともとCuicks自体、スーパーゆっくりペースの活動でも、あくまで「作品づくり」には一切の妥協をしたくないというのがモットーなのです。聴いてもらえりゃ万々歳(by NUMBER GIRL)なのです。



さあ、どういうのをつくろうか・・・?と考え始めたのが4月の終わりくらいだったかな。



そもそも、シューゲイザーという音楽スタイルというもの自体の歴史を踏まえると、ポストパンク・ニューウェイヴというキーワードが出てきます。

それらのジャンルから派生したスタイルのひとつという事もあり、肝心なことはずばり「ダンスミュージックが根っこにある!」という事に着目しました。ダンスミュージックというとテクノやいわゆるダンス・ロックを連想しがちですが、リズム楽器を使用するありとあらゆるジャンルに共通して言えるのは、やはりリズムパターンを幅広く知り、練りあげることだと考えます。



まずはリズム・セクション。

シンセベースのトラックをオーディオインターフェイスでアウトプットしてカセットテープに一旦録音し、それを再びプリアンプで持ちあげつつオーディオ録音し、マーシャルのアンプシミュレーターで軽くひずませて原音のトラックに、微妙にタイミングをずらしてブレンドしてみました。

・・・それが果たしていいのかどうかは分かりませんが、何か一つ実験的なことをしたかったので(笑)。


結果的に、生ベースと打ち込みサウンドの中間的な音に仕上がったかなと思います。生ベースを弾くのとはまた違った質感が出たかなと感じます。


ドラムに関しては、いわゆる「エレポップ」な音色をメインで使用するつもりが、「なーんか弱いな」と感じ、ヒップホップ系のサンプリングループネタ素材からめぼしいものをチョイスし、曲の雰囲気に合わせるために音をスライスしてばらし、オリジナルのビートメイキングをしました。それに加え、コンガのぽこぽこしたループも組み込みました。

最近、音楽を作っている人と話をしていてつくづく感じるのが、ヒップホップサウンドを作る上での方法論って、意外とヒップホップ以外のスタイルにも応用できるものなんだ!という事です。とにかく、「すげー!」と感じさせられる音楽をつくる人と話をすると、いかにジャンルに縛られずにやっているかがよくわかる。今日のこのごろです。




シンセのフレーズに関しては、コクトーツインズとかニューオーダーのような、80年代半ばあたりのニューウェイヴ的なフレーバーを感じさせるニュアンスを出すことに尽力しました。音色は、ピアノをJC-120系のアンプシミュレーターで歪ませたら意外と良い感じになったため、採用しました。


ギターは、、、実はあれ、4小節のループをずーーと繰り返したものを全編通して使用しています。4テイクくらい録ったものを直感でダビング・EQ調整・パンニングを施しています。

エフェクターはオールかけ録りで、自室でオレンジアンプの15ワットから出た音を、折りたたみベッドで遮音(ヘッドホンでモニターしてる音とアンプから出る音が被るためです)しつつマイク録音しました。


ボーカルはTC-HELICONのMIC MECHANICという、リバーブに特化したボーカルエフェクターを使用しました。これに内蔵されているプリアンプと、オーディオインターフェイスSteinberg UR44のプリアンプ(このプリアンプがまた、素材のふくよかさを嫌味無く際立たせてくれるから良い!!)の兼ね合いを調整しながら録りました。


ラストの曲全体がフェードアウトするところは、リバーブを種類別に使い分け、まさに「ワープする」感じを表現したつもりです。ぐるぐるぐるぐる・・・ん?気付いたらいつもと変わらない夕焼けがあった。みたいな。・・・おわかりいただけただろうか・・・・・・



歌詞は全編英語で書いてます。

ちょっと話がそれますが、、、

学生時代に英語だけはそこそこ熱心に勉強していながら、会話とか発音で四苦八苦しました。そんなとき、ELLEGARDEN(当時。現the HIATUS)のボーカルの細美武士さんの影響で、エルレの曲を聴くのみならず、発音を意識しながら歌う練習をしてました。まずは英語が出来る日本人のマネをしよう!ということで。

そのおかげか、今では海外の歌もわりかしスムーズに歌えるようになりました。。。たぶん。

Cuicksで英語詞を本格的に導入しだしたのは去年あたりからですが、今後も勉強ついでにどんどん書いていこうと思います。




まとまりのない文で恐縮ですが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
「FOREVER SHOEGAZE」、お楽しみください!!


ノハラユーキ

2014年6月13日金曜日

愛用するギター・ボーカルエフェクターについて

ギターの音作りのエフェクターに加え、2月くらいにボーカル用エフェクター(写真左上の赤いやつ)を導入した。


TC-HeliconのMIC MECHANICという機種。


主な機能として、リバーブ各種+toneと称した軽いピッチ補正(ノブの調整次第では、Perfumeとかセカオワみたいな、ケロっとした感じに近づく)、ゲイン調整つまみ。


この手のエフェクターは初めて買った。ボーカルに特化しているだけあり、音の芯を捉えていて、割とジャンル問わず使えそう。こういうのの購入するか否かって、自分の声質との相性が決め手なんだろうなあ。運良く、自分の場合は良い感じ。


長い付き合いになりそうな一品。

2014年6月10日火曜日

でんぱ組inc.「サクラあっぱれーしょん」について

最近あんまりシングル盤(特にJ-POPものだと、Perfumeとももクロ以外のシングルを最後に買ったのって、秦基博の「朝が来る前に」が最後かも)って買わなくなっちゃったけど、久しぶりに購買意欲を掻き立てる盤が登場。


でんぱ組inc./サクラあっぱれーしょん
https://www.youtube.com/watch?v=NypVvG9fQ7o

これ、超名曲だと思う。


でんぱ組inc.っていうグループがあるということは前から知っていたけど、楽曲には特に興味がなかった。

が!
作詞作曲編曲がwiennersの玉屋2060%だというところに反応し、聴いてみたところ、完全にハマった。これはYouTubeで視聴するにとどまらず、是非とも非圧縮の音源で聴いてみたい!!と思い、CDを入手。


好きすぎて初回盤CDに加え、同シングルのアナログ7インチ<藤咲彩音ver.>も買う始末。

ちなみに、ピンキー!こと藤咲彩音ソロ曲「P and A」(上述の限定盤に収録)も80's風のキラキラしたエレポップナンバーで、それも最高に好きで、アナログプレイヤーからオーディオインターフェイス(Steinberg UR44)経由でプリアンプで良い具合に持ち上げ、Cubaseで好みのEQ調整を施しwav化してよく聴いている。




「サクラあっぱれーしょん」の曲の魅力は、従来のポップスにありがちなAメロ、Bメロ、サビ、2番Aメロ・・・という構成ではなく、


Aメロ+気付いたらサビ前になっていたタイプのBメロ的な前振り
→サビ→サビ2からのマイナー調の間奏(これがまた、ゲームの「がんばれゴエモン」の隠しステージを想起させる、和風のワクワクするマイナー進行)
→ももクロ「ももいろパンチ」の2番Aメロを彷彿とさせる、盆踊りビートからのサビ、間奏、サビ2→

そして更に大サビという、まるでメドレーの様な展開にも関わらず、違和感なくすんなりと進行する大作だと思う。


ドラムと、スラップ奏法を多用したファンキーなベースの生演奏に加え、和モノサンプル集から拝借したと思われる、和楽器による打ち込みのビートを乗せることにより、グルーヴ感により一層拍車をかけている。

なにより、全編にわたってオリエンタル感溢れまくっていて、それでいてヒネりまくったシンセのリードがもう・・・最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ももクロ「労働讃歌」以来の、off vocal ver.のみでも十分楽しめる名曲だと思う。

2014年5月6日火曜日

koji nakamura@新代田feverを観に行ったことについて

昨日は元スーパーカーのナカコーのライヴを観に行った。会場は新代田fever。初めて行ったんだけど、すごく雰囲気のいいハコだった。カフェ兼バーが併設(しかも、フロア出てすぐのとこ。)されてるのも良いな。オシャレだし。
都内に連泊する用事があり、GWってのもあり、なんか面白いイベントないかなーって考えてたとこだったので、今回のライブはうってつけだった。



スーパーカーは高校のときHIGHVISIONが出たあたりからリアルタイムで少し聴く程度だった。

その後高校を卒業するあたりにANSWERが出るタイミングで、2004年当時ではまだ珍しかったネットラジオ番組のANSWER特集で興味を持ち、futuramaをレンタルしてぶっ飛んだ。更に1stのスリーアウトチェンジを聴いて「全然今と違うじゃねえか!!」と再びぶっ飛ぶ。

結局スーパーカーは生で観ぬまま解散してしまう。

しかし、音源に関しては解散後に出たリアレンジや初回盤disc2のデモトラック、サトシトミイエのリミックスも含めて全て聴いた。隠しトラックを聴くためにLove Foreverのシングルも買った。

スヌーザーやロッキンオンジャパンでのメンバーのインタビューも読み漁り、そこでジザメリやマイブラの存在を知った。ノイズギターや、シーケンスとの同期を用いての演奏スタイルに興味をもつきっかけになった。メンバー周辺のミュージシャンを含め、日本人離れした独特のセンスに、大きく刺激を受けた。


解散してから初めてメンバーを生で観たのは、学生時代にフルカワミキのソロ一作目が出た頃の恵比寿リキッドルーム。2006年くらいだったかな。バックバンドには、ギターでナカコー、ドラムは昨日と同じくシアターブルックでも活躍する沼澤尚。ROVOの勝井さんもいた。鍵盤だったかな?

音楽的にかなり影響を受けたアーティストのひとつなので、その日はスーパーカーの曲ではなかったものの、元メンバーの鳴らす音を聴けて感激したのを覚えている。ちなみに、フルカワミキのソロ作も好きなんだよなあ。


前置きが長くなった。。。昨日の話。


ゲストのLEO今井が先攻。
バンド編成で登場。アメリカンロックを基調としながら、向井秀徳(客席にいた)とタッグを組むだけあり、タメの聴いたアクの強い(キャラ的にも)アンサンブルだった。KIMONOSのイメージが強かったので、序盤のストレートなロックサウンドがちょっと意外だった。LEO今井名義での音源を聴いたことが無いので、もっとシンセビートばりばりな感じかと予想していた。バンドメンバーも、一見するとFACTとかBACK DROP BOMBに居そうな風貌なので、その辺も意外だったw


フロアが熱くなったところでナカコーバンドのセッティングが始まる。

マーシャルのヘッドにオレンジのキャビネットはステージ下手、オレンジのベーアンがセンター。ってことは、やっぱナカコーは上手なのか、と考えつつ待つ。すぐさま本人たちによるセッティングが始まる。

ギターは田渕ひさ子(bloodthirsty butchers,LAMA,toddle,イッソンバンドなど)、ベースが345(凛として時雨、geek sleep sheep)、ドラムが沼澤尚。

照明がゆっくり落ちる。結構アラサーなお客さん多し。目の前のお姉さんがhighvisionツアーTを着ていてテンションあがる。



「じゃ、始めますか……」とナカコーがおもむろにシンセをポチッた。あのイントロが鳴り響く。

white surf style.5!!!!!!!!!!!!!

いきなりきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

巻き起こるoioiコール。

その後、先日リリースされたばかりのナカコーソロアルバムから「I KNOW」「B.O.Y」など、フロア映えするナンバーが続く。


今回のkoji nakamura名義のソロ作、すんごく良い。
LAMAの延長線上のポップソングとスーパーカー「ANSWER」をマッシュアップさせて、環境音楽やインダストリアルをまんべんなくまぶしたような、ナカコーの実験者精神とポップセンスが同居した傑作だと思う。

田渕ひさ子のギターがナカコーサウンドとベストマッチしているように感じる作品でもある。
思えば、ナンバガ時代からひさ子のギターフレーズって独特のループ感があって大好きなんだけど、LAMAでの立ち位置はちょっとだけ違和感があった。魅力が100%出てないみたいな。
しかし、今回のアルバム参加はかなり相性抜群だと感じる。ナンバガのトランポリンガール(新の方)や転校生をほうふつとさせる、まさに「歌う」メロディアスなギターが炸裂している。


ナンバーガールやスーパーカーが10代の頃のヒーローだった身としては、キャパ300のハコの前方でナカコーやひさ子が一緒に演奏しているのが実に感慨深かった。



masterpeaceから数曲ほど演奏し、ここで機材トラブルが発生し、急遽セットリストの変更・シーケンス無しのバージョンでの演奏が余儀無くされる状況に。

そういった状況なんだけどピリピリした感じは全くなく、まるで公開スタジオ練習を観覧しているような、メンバー同士のやりとりが和やかで、会場全体がほっこりムードになる。

おそらく当初は同期有りでやるはずだったであろうSunday peopleは生ドラムはじまり。ミキちゃんパートは345に歌って欲しかったな〜。風に乗って〜♪のとこ。

曲が終わり、ナカコーがクリーントーンのトレモロをちゃりーんと弾いたので即座に「RECREATIONか!?」と思った次の瞬間、当初のセトリに無かったらしいスーパーカー時代の「ANTENNA」が始まって思わず「おおおー!」と言ってしまった。これってANSWERツアーでもやらなかった曲なんじゃなかったっけ?どちらにせよ、派手さは無くもすごく好きな曲なので感激。

その後、「I NEED THE SUN」「AOHARU YOUTH」「FREE HAND」と続き、ラストは「GOLDEN MASTER KEY」で〆。アンコールは無し。



10月にリキッドルームでもライヴがあるらしいが、その間にもやってくれないかなあと期待している。

スーパーカーファンにはたまらない一夜でした。
周りのお客さん達の嬉しそうな顔が最高だった!





2014年4月11日金曜日

音楽をつくること、発信すること、受信してもらえることについて

https://soundcloud.com/y_chama1985

Cuicksのsoundcloud(YouTubeの音楽版みたいなサイトです)のトータル再生回数が3000を超えてた。

結構、海外の方々から「いいね!」的なボタンを押してもらえてて、なおうれしい。プロ・アマの違いなんて、国境なんて、時代なんて、ジャンルなんてどーでもいいのです。

みなさん、ありがとうございます。そんなに聴いてもらえてたのか・・・水飲んで寝よう。


あ、「一応カタチとしてゲットしたい」という奇特・・・いや、音楽好きの方のために、CD(Amazon)及び配信(iTunes、Amazon mp3(国内・海外))販売も致しております。

[CD]
Amazon
http://www.amazon.co.jp/blue-sonic-ep-Cuicks/dp/B00AYVRATY/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1397143220&sr=8-2&keywords=Cuicks


[DL]
Amazon mp3
http://www.amazon.co.jp/Blue-Sonic-E-P-Cuicks/dp/B00B3KXOFO/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1397143220&sr=8-4&keywords=Cuicks

iTunes music store
https://itunes.apple.com/jp/album/blue-sonic-e.p.-ep/id595117039

Amazon mp3 for US
http://www.amazon.com/Blue-Sonic-E-P/dp/B00B3MPN0G




でもまあ、「聴いてもらえている」という事実に変わりはないので、自分の作品を何らかの形で聴いてもらえるということが、おおげさな話、生きる喜びであり、日々の就労の意味なのだと捉えております。



Cuicks
ノハラユーキ

http://cuicks.tumblr.com/

2014年2月16日日曜日

愛用楽器のひとつについて[JAGMASTER]

夜な夜な、Squire/JAGMASTERを弾く。高校の時に友人から3000円で譲ってもらったものを改造しまくって愛用している。


ピックアップは、純正の3シングルのうちフロント・リアを取り、フロントにダックバッカー、リアにシングルサイズのハム(いずれもseymour duncan製)を搭載し、センターは純正のものをダミーとして残している。


トーンのツマミは無効にし、リアにマウントしたハムバッカーを[ハム・シングル]に切り替えられるスイッチにしてある。



本来はストラト用のアームを付けるのだが、間違ってジャズマス・ジャガー用を買ってしまい、無理やりリペアマンさんにお願いして取り付けてもらった。


結果、めちゃくちゃアーミングがかかりやすくなって、ヘンテコな仕様になった。Cuicksのスタジオレコーディングでも「まぼろし劇場」はこれで録音した。「ブルーソニック」のフィードバックノイズにも使用した(ん?あれはジャズマスターだったかな?ま、いいか!)。


軽いし、今後も使い続けるであろうお気に入りの一本。

2014年2月10日月曜日

Popits!アコースティックライヴ@島村楽器水戸マイム店のこと

昨日は水戸の島村楽器スタジオにてPopits!アコースティックライヴをしてきた。年末にアコースティックセットの為に購入したオベーションのエレアコを持って。


出演者全員のライヴは観られなかったが、観たものの感想。


ゴロニャンズさん


アコギ弾き語り編成。マキタスポーツを彷彿とさせるショートコントのようなコミカルな歌詞の羅列。ドラマ性を感じた。車の中で録音した(興味深い!!)というデモCD頂きました。聴こう。


mellow citron


Syrup16g meets 秦基博な3ピースバンド。繊細なメロディ・味のある小技の効いたリズム隊のバランスが好きなんだよな。メンバー全員から非常に人柄の良さも感じるって点も好印象。クソ素晴らしいバンド名だ(ノハユ・ギャラガー)。


あすかさん


初めて観た。アコースティックギター弾き語り。YUIとか川嶋あいっぽい印象を受けた。柔和なスマイルですな!客席(人いっぱい!)がホンワカしてた。


ヨジョーハンズ


これまた初めてみた。FABFOXとかCLONICLEあたりのフジファブリックやキュウソネコカミのような、キレキレな中にニューウェイヴな鍵盤の織りなすサウンド。あ、クッキー一口貰い忘れた!でも、お気持ちだけ頂戴しました。ありがとう。


波野光平くん


何度も観たことあるが、やはり歌詞に説得力を持たせる力が凄いなって感じる。「眠くなる」なんてとんでもない!大マジで釘付けになってしまった。40万円の使い道が気になる。


スーパーアイラブユー


以前観たときは3人だったが、現編成では初。解散してしまったaimaiのメンバーお二人がリズム隊でびっくり。まさかの再会。


ご本人にもお伝えしたが、ギターの朝日駿さんは俺の小・中学校の先輩で、一方的に知っていた。

中学2年の文化祭で2人組でブルーハーツのTRAIN-TRAINをアコギ持って歌ってる当時3年の朝日さんを観て、ミスチルに憧れてギターに興味が湧き始めた頃の自分は、初めてギターを持って歌っている人を目の当たりにして感銘を受けた。15年経ったいま、一緒のイベントに出ることができて、すごく感慨深い。嬉しかった!!!!


肝心のサウンドは、フラカンとかソカバン的なストレートなロックンロールで、初めて耳にする人でもリクツ抜きで乗れて爽快。

vo.の片貝さんは弾き語り形態でもソロでディスクユニオンなどで音源をリリースされているだけあり、弾き語りでも成立するような、歌心のある楽曲だなあと感じた。





ハードケース片手に雪道は、なかなか良い筋トレだなと痛感した日。