都内に連泊する用事があり、GWってのもあり、なんか面白いイベントないかなーって考えてたとこだったので、今回のライブはうってつけだった。
スーパーカーは高校のときHIGHVISIONが出たあたりからリアルタイムで少し聴く程度だった。
その後高校を卒業するあたりにANSWERが出るタイミングで、2004年当時ではまだ珍しかったネットラジオ番組のANSWER特集で興味を持ち、futuramaをレンタルしてぶっ飛んだ。更に1stのスリーアウトチェンジを聴いて「全然今と違うじゃねえか!!」と再びぶっ飛ぶ。
結局スーパーカーは生で観ぬまま解散してしまう。
しかし、音源に関しては解散後に出たリアレンジや初回盤disc2のデモトラック、サトシトミイエのリミックスも含めて全て聴いた。隠しトラックを聴くためにLove Foreverのシングルも買った。
スヌーザーやロッキンオンジャパンでのメンバーのインタビューも読み漁り、そこでジザメリやマイブラの存在を知った。ノイズギターや、シーケンスとの同期を用いての演奏スタイルに興味をもつきっかけになった。メンバー周辺のミュージシャンを含め、日本人離れした独特のセンスに、大きく刺激を受けた。
解散してから初めてメンバーを生で観たのは、学生時代にフルカワミキのソロ一作目が出た頃の恵比寿リキッドルーム。2006年くらいだったかな。バックバンドには、ギターでナカコー、ドラムは昨日と同じくシアターブルックでも活躍する沼澤尚。ROVOの勝井さんもいた。鍵盤だったかな?
音楽的にかなり影響を受けたアーティストのひとつなので、その日はスーパーカーの曲ではなかったものの、元メンバーの鳴らす音を聴けて感激したのを覚えている。ちなみに、フルカワミキのソロ作も好きなんだよなあ。
前置きが長くなった。。。昨日の話。
ゲストのLEO今井が先攻。
バンド編成で登場。アメリカンロックを基調としながら、向井秀徳(客席にいた)とタッグを組むだけあり、タメの聴いたアクの強い(キャラ的にも)アンサンブルだった。KIMONOSのイメージが強かったので、序盤のストレートなロックサウンドがちょっと意外だった。LEO今井名義での音源を聴いたことが無いので、もっとシンセビートばりばりな感じかと予想していた。バンドメンバーも、一見するとFACTとかBACK DROP BOMBに居そうな風貌なので、その辺も意外だったw
フロアが熱くなったところでナカコーバンドのセッティングが始まる。
マーシャルのヘッドにオレンジのキャビネットはステージ下手、オレンジのベーアンがセンター。ってことは、やっぱナカコーは上手なのか、と考えつつ待つ。すぐさま本人たちによるセッティングが始まる。
ギターは田渕ひさ子(bloodthirsty butchers,LAMA,toddle,イッソンバンドなど)、ベースが345(凛として時雨、geek sleep sheep)、ドラムが沼澤尚。
照明がゆっくり落ちる。結構アラサーなお客さん多し。目の前のお姉さんがhighvisionツアーTを着ていてテンションあがる。
「じゃ、始めますか……」とナカコーがおもむろにシンセをポチッた。あのイントロが鳴り響く。
white surf style.5!!!!!!!!!!!!!
いきなりきたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
巻き起こるoioiコール。
その後、先日リリースされたばかりのナカコーソロアルバムから「I KNOW」「B.O.Y」など、フロア映えするナンバーが続く。
今回のkoji nakamura名義のソロ作、すんごく良い。
LAMAの延長線上のポップソングとスーパーカー「ANSWER」をマッシュアップさせて、環境音楽やインダストリアルをまんべんなくまぶしたような、ナカコーの実験者精神とポップセンスが同居した傑作だと思う。
田渕ひさ子のギターがナカコーサウンドとベストマッチしているように感じる作品でもある。
思えば、ナンバガ時代からひさ子のギターフレーズって独特のループ感があって大好きなんだけど、LAMAでの立ち位置はちょっとだけ違和感があった。魅力が100%出てないみたいな。
しかし、今回のアルバム参加はかなり相性抜群だと感じる。ナンバガのトランポリンガール(新の方)や転校生をほうふつとさせる、まさに「歌う」メロディアスなギターが炸裂している。
ナンバーガールやスーパーカーが10代の頃のヒーローだった身としては、キャパ300のハコの前方でナカコーやひさ子が一緒に演奏しているのが実に感慨深かった。
masterpeaceから数曲ほど演奏し、ここで機材トラブルが発生し、急遽セットリストの変更・シーケンス無しのバージョンでの演奏が余儀無くされる状況に。
そういった状況なんだけどピリピリした感じは全くなく、まるで公開スタジオ練習を観覧しているような、メンバー同士のやりとりが和やかで、会場全体がほっこりムードになる。
おそらく当初は同期有りでやるはずだったであろうSunday peopleは生ドラムはじまり。ミキちゃんパートは345に歌って欲しかったな〜。風に乗って〜♪のとこ。
曲が終わり、ナカコーがクリーントーンのトレモロをちゃりーんと弾いたので即座に「RECREATIONか!?」と思った次の瞬間、当初のセトリに無かったらしいスーパーカー時代の「ANTENNA」が始まって思わず「おおおー!」と言ってしまった。これってANSWERツアーでもやらなかった曲なんじゃなかったっけ?どちらにせよ、派手さは無くもすごく好きな曲なので感激。
その後、「I NEED THE SUN」「AOHARU YOUTH」「FREE HAND」と続き、ラストは「GOLDEN MASTER KEY」で〆。アンコールは無し。
10月にリキッドルームでもライヴがあるらしいが、その間にもやってくれないかなあと期待している。
スーパーカーファンにはたまらない一夜でした。
周りのお客さん達の嬉しそうな顔が最高だった!
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