2014年6月30日月曜日

きいろれこーず V.A「FOREVER SHOEGAZE」に参加したことについて

このたび、ぼくのソロ名義であるCuicks(歌+ギター+プログラミングによる一人バンド)が「きいろれこーず」というネットレーベルの、ダウンロードフリーのコンピレーション「FOREVER SHOEGAZE」に新曲の「warp to the next door」という曲で参加させていただきました。

この企画アルバムは、国内外15組が参加しております。

V.A/FOREVER SHOEGAZE
http://kiirorecords.bandcamp.com/album/forever-shoegaze

ぜひ、15曲まるごとDLしてください。

[追記]

どうやら好評頂けてるようで現在、DL規制中(ありがたや・・・)につき、システムの関係上、ダウンロードをクリックしようとすると「BUY NOW 700yen」と表示されますが、

ページ下部「フリーダウンロードできない場合は以下のリンクよりダウンロードしてください

DOWNLOAD (MIRROR)」
下段の予備URLより同内容のzipファイルがフリーダウンロード可能となっております。



・・・・・


そこで、「warp to the next door」の音づくりについて解説させていただきます(こんなの読む人いるのかな・・・汗)。




今回のコンピレーションの話を聞きつけたとき、おそらく、マイブラのlovelessをなぞりまくった曲とか(といえど、オマージュ的なのは大好きです)、ひたすらフィードバックノイズ垂れ流しみたいなタイプの曲で臨むと意外と存在感無い感じになってしまうだろう。最悪、5秒くらい再生したら即刻ストップされてしまうような事になりかねないかも。。。と考えました。

どうせやるなら、自分の納得のゆくような濃ゆいものをつくろう!と考えました。


もともとCuicks自体、スーパーゆっくりペースの活動でも、あくまで「作品づくり」には一切の妥協をしたくないというのがモットーなのです。聴いてもらえりゃ万々歳(by NUMBER GIRL)なのです。



さあ、どういうのをつくろうか・・・?と考え始めたのが4月の終わりくらいだったかな。



そもそも、シューゲイザーという音楽スタイルというもの自体の歴史を踏まえると、ポストパンク・ニューウェイヴというキーワードが出てきます。

それらのジャンルから派生したスタイルのひとつという事もあり、肝心なことはずばり「ダンスミュージックが根っこにある!」という事に着目しました。ダンスミュージックというとテクノやいわゆるダンス・ロックを連想しがちですが、リズム楽器を使用するありとあらゆるジャンルに共通して言えるのは、やはりリズムパターンを幅広く知り、練りあげることだと考えます。



まずはリズム・セクション。

シンセベースのトラックをオーディオインターフェイスでアウトプットしてカセットテープに一旦録音し、それを再びプリアンプで持ちあげつつオーディオ録音し、マーシャルのアンプシミュレーターで軽くひずませて原音のトラックに、微妙にタイミングをずらしてブレンドしてみました。

・・・それが果たしていいのかどうかは分かりませんが、何か一つ実験的なことをしたかったので(笑)。


結果的に、生ベースと打ち込みサウンドの中間的な音に仕上がったかなと思います。生ベースを弾くのとはまた違った質感が出たかなと感じます。


ドラムに関しては、いわゆる「エレポップ」な音色をメインで使用するつもりが、「なーんか弱いな」と感じ、ヒップホップ系のサンプリングループネタ素材からめぼしいものをチョイスし、曲の雰囲気に合わせるために音をスライスしてばらし、オリジナルのビートメイキングをしました。それに加え、コンガのぽこぽこしたループも組み込みました。

最近、音楽を作っている人と話をしていてつくづく感じるのが、ヒップホップサウンドを作る上での方法論って、意外とヒップホップ以外のスタイルにも応用できるものなんだ!という事です。とにかく、「すげー!」と感じさせられる音楽をつくる人と話をすると、いかにジャンルに縛られずにやっているかがよくわかる。今日のこのごろです。




シンセのフレーズに関しては、コクトーツインズとかニューオーダーのような、80年代半ばあたりのニューウェイヴ的なフレーバーを感じさせるニュアンスを出すことに尽力しました。音色は、ピアノをJC-120系のアンプシミュレーターで歪ませたら意外と良い感じになったため、採用しました。


ギターは、、、実はあれ、4小節のループをずーーと繰り返したものを全編通して使用しています。4テイクくらい録ったものを直感でダビング・EQ調整・パンニングを施しています。

エフェクターはオールかけ録りで、自室でオレンジアンプの15ワットから出た音を、折りたたみベッドで遮音(ヘッドホンでモニターしてる音とアンプから出る音が被るためです)しつつマイク録音しました。


ボーカルはTC-HELICONのMIC MECHANICという、リバーブに特化したボーカルエフェクターを使用しました。これに内蔵されているプリアンプと、オーディオインターフェイスSteinberg UR44のプリアンプ(このプリアンプがまた、素材のふくよかさを嫌味無く際立たせてくれるから良い!!)の兼ね合いを調整しながら録りました。


ラストの曲全体がフェードアウトするところは、リバーブを種類別に使い分け、まさに「ワープする」感じを表現したつもりです。ぐるぐるぐるぐる・・・ん?気付いたらいつもと変わらない夕焼けがあった。みたいな。・・・おわかりいただけただろうか・・・・・・



歌詞は全編英語で書いてます。

ちょっと話がそれますが、、、

学生時代に英語だけはそこそこ熱心に勉強していながら、会話とか発音で四苦八苦しました。そんなとき、ELLEGARDEN(当時。現the HIATUS)のボーカルの細美武士さんの影響で、エルレの曲を聴くのみならず、発音を意識しながら歌う練習をしてました。まずは英語が出来る日本人のマネをしよう!ということで。

そのおかげか、今では海外の歌もわりかしスムーズに歌えるようになりました。。。たぶん。

Cuicksで英語詞を本格的に導入しだしたのは去年あたりからですが、今後も勉強ついでにどんどん書いていこうと思います。




まとまりのない文で恐縮ですが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
「FOREVER SHOEGAZE」、お楽しみください!!


ノハラユーキ

2014年6月13日金曜日

愛用するギター・ボーカルエフェクターについて

ギターの音作りのエフェクターに加え、2月くらいにボーカル用エフェクター(写真左上の赤いやつ)を導入した。


TC-HeliconのMIC MECHANICという機種。


主な機能として、リバーブ各種+toneと称した軽いピッチ補正(ノブの調整次第では、Perfumeとかセカオワみたいな、ケロっとした感じに近づく)、ゲイン調整つまみ。


この手のエフェクターは初めて買った。ボーカルに特化しているだけあり、音の芯を捉えていて、割とジャンル問わず使えそう。こういうのの購入するか否かって、自分の声質との相性が決め手なんだろうなあ。運良く、自分の場合は良い感じ。


長い付き合いになりそうな一品。

2014年6月10日火曜日

でんぱ組inc.「サクラあっぱれーしょん」について

最近あんまりシングル盤(特にJ-POPものだと、Perfumeとももクロ以外のシングルを最後に買ったのって、秦基博の「朝が来る前に」が最後かも)って買わなくなっちゃったけど、久しぶりに購買意欲を掻き立てる盤が登場。


でんぱ組inc./サクラあっぱれーしょん
https://www.youtube.com/watch?v=NypVvG9fQ7o

これ、超名曲だと思う。


でんぱ組inc.っていうグループがあるということは前から知っていたけど、楽曲には特に興味がなかった。

が!
作詞作曲編曲がwiennersの玉屋2060%だというところに反応し、聴いてみたところ、完全にハマった。これはYouTubeで視聴するにとどまらず、是非とも非圧縮の音源で聴いてみたい!!と思い、CDを入手。


好きすぎて初回盤CDに加え、同シングルのアナログ7インチ<藤咲彩音ver.>も買う始末。

ちなみに、ピンキー!こと藤咲彩音ソロ曲「P and A」(上述の限定盤に収録)も80's風のキラキラしたエレポップナンバーで、それも最高に好きで、アナログプレイヤーからオーディオインターフェイス(Steinberg UR44)経由でプリアンプで良い具合に持ち上げ、Cubaseで好みのEQ調整を施しwav化してよく聴いている。




「サクラあっぱれーしょん」の曲の魅力は、従来のポップスにありがちなAメロ、Bメロ、サビ、2番Aメロ・・・という構成ではなく、


Aメロ+気付いたらサビ前になっていたタイプのBメロ的な前振り
→サビ→サビ2からのマイナー調の間奏(これがまた、ゲームの「がんばれゴエモン」の隠しステージを想起させる、和風のワクワクするマイナー進行)
→ももクロ「ももいろパンチ」の2番Aメロを彷彿とさせる、盆踊りビートからのサビ、間奏、サビ2→

そして更に大サビという、まるでメドレーの様な展開にも関わらず、違和感なくすんなりと進行する大作だと思う。


ドラムと、スラップ奏法を多用したファンキーなベースの生演奏に加え、和モノサンプル集から拝借したと思われる、和楽器による打ち込みのビートを乗せることにより、グルーヴ感により一層拍車をかけている。

なにより、全編にわたってオリエンタル感溢れまくっていて、それでいてヒネりまくったシンセのリードがもう・・・最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ももクロ「労働讃歌」以来の、off vocal ver.のみでも十分楽しめる名曲だと思う。